こんな病棟会はイヤ! 看護師の病棟会の実態と課題

看護師長向け

「病棟の運営には病棟会は必要ですっ!」と、鼻息を荒くして言い張るばかりではスタッフは納得しません。

なぜ病棟会をするのか、全員が参加しなければならないのか、などの問題を解説してきましたが、本丸はココ!病棟会は何を話し合うのか?です。

病棟会における様々な悪しき現状を出しまくって、本当に病棟会で話し合うことを見極めていきましょう。

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病棟会って何を話し合っているの?

病棟会の目的に適っていない話し合いになりがち

病棟会はあり方は職場によってさまざまです。一般的な病棟会は、病棟運営の問題、課題について話し合います。

が、なかには個別の患者の看護ケアを話し合ってみたり、病棟単位では解決できない問題を話し合ってみたり、個人攻撃をしてみたりー。議題が病棟会の目的(病棟単位のPDCAサイクルを機能させる)に適っていないケースもあります。

議事進行に問題あり? 病棟会って誰が進行しているの?

これも職場によってさまざまです。
毎回師長が行う、主任が行う、少数派ですがスタッフが持ち回りで担当するところもあるようです。

会議の準備はできていますか? 議題はどうやって決めているの?

病棟会が定例化している職場では、議題やレジメのフォーマットができているでしょう。

で、報告データを書き換えたり、前月と同じ議題で「進捗状況報告」としたり、毎回毎回おなじようなレジメが準備されます。なかには、「1.○○について」というお題だけで資料も何もなく「なにを、なぜ話し合うんだろう」と思わせるものもー。

記録は誰がとるの? 議事録は後日閲覧できる?

参加者がそれぞれ自分用に取る記録とは別に、書記が「議事録」をとります。

これを見ればその病棟会ではどんな話し合いがなされ、どんなことが決まったのかが分かるわけですが、病棟公式の議事録がない、というケースも珍しくはありません。

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こんな病棟会はイヤだ!

現状の病棟会の準備や進行には、まだまだ様々な問題があります。

以下、忌憚なき「こんな病棟会はイヤだ」をまとめてみました。

報告だらけ

管理部門会議の報告、委員会の報告、勉強会の報告、インシデントの報告。読めばわかる数字をいちいち読み上げる報告。

もうウンザリですっ!

師長の独演会

報告から始まり、スタッフに問いかけているかと思いきや、いつしかお小言に。で、それをやたら頷きながら聞いている人がいるからビックリ!

それって今いる? 自己満意見の披露

ほとんどの人がダンマリで終わる病棟会で、絶対に一言言わなきゃ気が済まない猛者もいます。

「ちょっと気になったことなんですがー」「みなさんと情報を共有しておきたいと思いましてー」といった、あえて会議で言わんでもいいことをさも大事なことのように長々と語ります。……もう黙って!

糾弾、吊し上げの修羅場化

「今後の病棟会で行ってやるわ!」と息巻いて参加し、報告事項が終わると「ちょっといいですか!」と刀を抜く中堅看護師。

個人名は伏せても明らかに誰と分かるような個人攻撃をし、「こんなんじゃやってられません」と建設性のかけらもない意見(言い分)を叩きつけます。どうすんねん、この空気……。

長すぎ! 終わらない病棟会

2時間は当たり前。グダグダの進行、師長のお小言、自己満意見の披露などで日勤後17:30から始めた病棟会の終わりが午前様だったー、なんてもはやホラーですよ。早くおうちに帰りたいっ!

決定力のない話し合い

散々時間をかけておきながら「これについてはどうしようもないのでー」「個人個人が充分注意してー」と、まとめる師長。お得意のうやむやかいっ!


これでは誰も病棟会に参加したいとは思わないでしょうし、「病棟会って必要ですか?」と問われても無理はないでしょう。

病棟会はどうあるべきか。これからの病棟会のあり方を考えましょう。

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