看護師長から降格するとどうなるの?「希望降格」に伴うリスクとは

看護師長向け

看護師長職がホトホト嫌になってまったときの選択肢、「希望降格」

看護師長を降格してスタッフとして働くとなると、さまざまな変化が起こります。希望で降格するとはいえ、良いことばかりではありません。相応のリスクがあることについても理解しておくべきでしょう。

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看護師長からの希望降格で「ポジション」と「仕事内容」はこう変わる

師長から降格すると、スタッフまたは主任に、あるいは看護部のラインを外れて専門スタッフとして配置されるケースなどがあります。

どのポジションに就くかは本人の希望も考慮されますが、一般的な人事と同じで職場全体の機能やバランスを考えて決定されます。

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希望降格では「雇用形態」は変わらない、はずがー

師長から降格を希望しても「正職員」であることに変わりはありません。

しかし仕事量や勤務時間を大幅に減らしたいと希望する場合は、パート雇用への変更を勧められるかもしれません。自身が希望、または納得して雇用形態を変更する場合は問題ありませんが、「師長を降りるなら、正社員ではなくパートとして働いてもらいます」と職場が一方的に雇用条件を変えるのは不当な処遇です。

希望降格の制度や前例のない職場では、このようなトラブルに見舞われるリスクもあるので注意しておきましょう。

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当然気になる!希望降格による給与の変化

降格に伴い給与も変化します。

師長職に対して支給されていた「役職手当」や「管理職手当」はなくなります。また、基本給の等級を決める「給与表」が、管理職用とスタッフ用と別に設定されている職場では、降格しスタッフに戻ることで基本給は下がるでしょう。

一方、師長職では支給されていなかった「時間外手当」は支給されるようになります。

給与規定は職場ごとに異なり、降格の制度や前例のない職場では明確でない部分もあるかもしれません。不当に近い「基本給の引き下げ」や「手当のカット」などのリスクがあることも知っておくべきでしょう。

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希望降格は人間関係にも影響が

師長が降格するということは、本人自身の問題だけでなく所属部署や組織全体に大きな影響を与えます。自身は希望降格で心身の負担が減ったといっても、周りはそのことを好意的に受け取る人ばかりではないでしょう。

「元師長だった人と同じポジションなんて、めちゃくちゃやりにくい」
「師長になんてなるもんじゃないわね」
「師長になったら自分もつぶれるかも」
「”希望降格”って言ってるけど、能力がなかったってことでしょ」

なんてことを思う人がいても、何ら不思議なことではありません。

こうした思いがもとで、だんだん人間関係がうまく行かなくなるー、なんてことも充分あり得るのです。

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まとめ

看護師長の降格にはさまざまなリスクが伴います。希望と言えども看護師長の降格は本人だけの問題ではないため職場全体に与える影響も大きいでしょう。

こうしたリスクをふまえ、降格という選択がベストであるかの判断には職場との話し合いが不可欠です。

希望降格の伝え方についてはこちらの記事をどうぞ。

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