看護師の転職では、もはやなくてはならない看護師転職サイト。転職に役立つ多くの情報があるサイトですが、いったいどういうしくみで成り立ち、記事が作られているのでしょうか。
看護師転職サイトを利用する看護師も、ぜひ知っておきたい「看護師転職サイトの作られ方」です。
どうぞ。
看護師転職サイトのしくみ
看護師転職サイトには大手の人材紹介会社が独自に運営するものと、看護師転職サイトを紹介するアフィリエイトサイトがあります。
両者とも「自分に合った職場の選び方」や「面接の受け方」など転職に役立つノウハウのほか、仕事や人間関係の悩み、看護技術や専門資格についてなど、看護師の転職に関する多くのテーマを取り扱っています。
さらにアフィリエイトサイトでは、看護師転職サイトごとの特徴や使いやすさ、評判などをまとめたり、ランキング付けで紹介するサイトもあります。
看護師転職サイトの記事は、人材紹介会社への登録を目的としたもの
看護師転職サイトの記事は、人材紹介会社への誘導や登録を目的として作られます。
看護師転職サイトまたはアフィリエイトサイトに雇われたライターが記事を書き、その記事を読んだ看護師が人材紹介会社に登録することでサイト運営者に報酬が発生し、その一部がライターに原稿料として支払われるしくみです。
人材紹介会社は転職先への紹介で紹介料を得ている
人材紹介会社は、登録した看護師を病院や施設などに紹介し、就職が成立することによって紹介料を得ています。
紹介料は登録者である看護師が支払うのではなく、看護師を紹介してもらう職場が支払います。
トンデモ記事もある!? 看護師転職サイトの記事は誰が書いているの?

記事を書いているのは看護師とは限らない
看護師転職サイトの記事を書くライターは、クラウドソーシングで雇われることも多く、必ずしも看護師ではありません。
「知り合いに看護師がいる」「看護師の仕事をなんとなく知っている」でもOKで、むしろ重宝されるのは、読む人のニーズに対応したコンテンツライティングの経験があることです。クライアントの指示書を理解し、ネットで情報を集め、検索上位を狙える記事が書けること。看護師転職サイトの場合は、サイトの記事を読んだ看護師が人材紹介会社に登録すること。
ここに導くことができれば、看護師経験や転職コンサルの経験がなくても看護師転職関連のライターとして仕事ができるのです。
トンデモ記事も紛れている!?
2016年の「WELQ問題」では医師でもないまったくの素人が「トンデモ記事」を量産していたことが問題視されました。看護師転職サイトも基本的にはこれと同じ構図です。
検索されそうなキーワードを想定して、記事を読んだ人が転職したくなるような、人材紹介会社に登録したくなるような記事を作成しています。WELQ問題のような健康に害となるような記事はありませんが、安易に転職を勧める記事や実態にそぐわない記事もあることを知っておきましょう。
【まとめ】 看護師転職サイトを賢く利用するなら
看護師転職サイトは人材紹介会社への登録、利用を目的としています。人材紹介会社経由で転職が成立すれば、転職先の病院等から紹介料が支払われ、看護師転職サイトやアフィリエイター、記事作成者の報酬につながるネットビジネスの性質も持っています。
ゆえに看護師の就業や転職の実態にそぐわない記事も紛れています。
看護師転職サイトは、そのしくみを知って賢く利用しましょう。