看護師長が怖いと思われてしまう本当の原因と対策

看護師長 怖い看護師長向け

看護師長というと、世間はどんなイメージをもっているでしょうか。

50代以上のベテランで、恰幅のいい肝っ玉母さんのような人(←今、こういうタイプの人はあまりいません)とか、普段は物静かだけど、眼鏡の奥から放たれる視線が殺し屋のような人(←こっちはけっこういます)とか、感情的で人の話を聞かないパワハラ上司(←残念ながらいます)とか。

実際はそんな人ばかりではなくて、30代で看護師長になる人も多いんです。
めちゃくちゃ仕事がデキるとか、超真面目とか、天使のようにやさしいとかじゃなくて、フツーの人。私もそうでした。

 

 

師長といっても見た目はほかの看護師と変わらないし、職場によってはスタッフ看護師と同様の業務をすることもあります。

なので「看護師長さんはおられますか?」と尋ねられ、「ハイ、私でございます」と答えるときにバツの悪さを感じ、「えっ!? あっ、これは失礼しました」という相手の慌てた態度にさらに複雑な気持ちになるのは、若い看護師長のあるあるででしょう。

 

でも、30代の私が師長っぽくなかったのは見た目の問題だけでなく、「スタッフとの関係性」にもあったと思います。

私は、「看護師長=怖い」と思われたくない、と強く思っていたのです。

 

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看護師長は部下が思うほど「怖く」はない?

同世代の中で自分だけが管理職になり、准看護師や看護助手を含め、部下には年上の人もたくさんいました。自分ではこれまでと変わらぬ態度や接し方でいようと心掛け、そうしていたつもりです。

ただ、立場上、注意や指導をするときには、「立場上言わなければならない」「立場上しかたなく」という気持ちの切り替えをしていました。
気持ちを切り替えることで、普段はそれまで通りのフラットな付き合いができると思っていたのです。

が、現実はそう甘くはなかった-。

 

自分がスタッフの休憩室に入ると、雑談が止む。
スタッフとドクターの会話では、自分のことが隠語(○○様)で呼ばれていることを知ってしまう。

いちいちショックでしたが、これは、自分がスタッフ時代に当時の師長にしていたことと同じことです。

自分はいくら「フラットな関係を」と思っていても、部下の立場からすれば、そんなに都合よくは考えられなかったはず。自分が気持ちをどう切り替えようとも、部下から見れば私は「上司」であり、自分が思っているよりもずっと「怖い」と思われていたのでしょう

 

こちらのコラム『自分は下からどう見える』(山田ズーニー)を読んであらためてそう思いました。

 

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看護師長は部下が思うほど「強く」はない

師長になった私は、いつも悩んでいました。

「部下に怖がられてはいないだろうか」
「バカにされていないだろうか」
「患者さんに頼りにされているだろうか」
「医師や他の部署の人には-」

自分が決断しなければならないのに躊躇してしまったり、下した決断に自信が持てなかったり、責任の重さに潰れそうになっていました。

自分のダメな部分を、スタッフ当時よりもハッキリと思い知らされたのです。かといって、「私もつらいんじゃー!」と吐き散らすこともできないし(している人もいますけどね)。

同じ職場の師長同士で悩みを相談すると、内情を知りすぎているがゆえにかえってややこしくなったり、話す相手を誤ると変なウワサが広がったりすることもあって、うまく解決できた記憶は……ありません。

上司は部下が思うほど「強く」ありません。

私の上司であった看護師長たちも、きっと同じように悩んでいたのでしょう。部下の私は気が付かなかったけど-。

 

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師長が怖いと思われる本当の原因は、「孤独」のこじらせ

当時の上司に言われた「師長は孤独よ……」はホントの話でした。

表面的にはフランクで和気あいあいとした雰囲気であっても、上司と部下は「立場」が違う。そのことは、自分が一番受け入れなければならないことでした。

部下に迎合してあいまいな態度をとったり、バカにされたくなくて虚勢をはったり、話しかけないでオーラを出しまくったり。

そうすることで孤独をこじらせ、ますます「怖い」存在になっていくのです。

 

では、そんな孤独をどう解消するかー。

相談です。一人で悩んでいてもしょうがないから。

孤独解消法① 別の職場の師長と交流する

師長同士が集まる研修会や専門資格を取るための講習会に参加すると、別の職場の看護師長や管理職と話をする機会ができます。
そこには「殺し屋の目を持つ師長」もいましたし、絶滅危惧種と思われた「肝っ玉母さん」もいました。

病院か施設か、専門領域や病床数、運営の母体などによって看護師長の働きはさまざまです。
こうした環境や条件の違いを知ることが、自分の仕事への向き合い方を客観的に考えることに役立ちました。

孤独解消法② 異業種の人との交流

当時、カウンセラーの資格取得の研修を受けていましたが、そこには医療や介護業界ではない一般企業の管理職や営業職、技術職の人、公務員などが参加していました。

「上司-部下」の関係は業種によっていろいろで、「看護師長-スタッフ」の関係以上に窮屈な印象を受けました。

このほか、講師業をしている友人や習い事の先生などにも話を聞いてもらって孤独を解消してきました。

 

孤独になりがちが上司が外部に相談者(=メンター)を持つことのメリットは大きいと思います。特に、異業種の人への相談は、思わぬ視座を得たり、発想の転換につながるので積極的に取り入れてはいかがでしょうか。

 

ただし、くれぐれも相手選びは慎重に

 

孤独の解消や承認欲求を満たすことに気持ちが傾きすぎると、相手を見誤ることも。
マルチまがいの商売や組織に従属することを目的としたセミナーやサロンへの参加は、別のトラブルの種になるため充分に注意しましょう。

 

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